'\" t .\" Copyright (c) 1994, 2014, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. .\" .\" Title: javadoc .\" Language: Japanese .\" Date: 2015年3月3日 .\" SectDesc: 基本ツール .\" Software: JDK 8 .\" Arch: 汎用 .\" Part Number: E58104-01 .\" Doc ID: JSSOR .\" .if n .pl 99999 .TH "javadoc" "1" "2015年3月3日" "JDK 8" "基本ツール" .\" ----------------------------------------------------------------- .\" * Define some portability stuff .\" ----------------------------------------------------------------- .\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ .\" http://bugs.debian.org/507673 .\" http://lists.gnu.org/archive/html/groff/2009-02/msg00013.html .\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ .ie \n(.g .ds Aq \(aq .el .ds Aq ' .\" ----------------------------------------------------------------- .\" * set default formatting .\" ----------------------------------------------------------------- .\" disable hyphenation .nh .\" disable justification (adjust text to left margin only) .ad l .\" ----------------------------------------------------------------- .\" * MAIN CONTENT STARTS HERE * .\" ----------------------------------------------------------------- .SH "名前" javadoc \- Javaソース・ファイルから、APIドキュメントのHTMLページを生成します。 .SH "概要" .sp .if n \{\ .RS 4 .\} .nf \fBjavadoc\fR {\fIpackages\fR|\fIsource\-files\fR} [\fIoptions\fR] [\fI@argfiles\fR] .fi .if n \{\ .RE .\} .PP \fIpackages\fR .RS 4 \fBjava\&.lang java\&.lang\&.reflect java\&.awt\fRなど、空白で区切ってドキュメント化するパッケージの名前。サブパッケージもドキュメント化する場合は、\fB\-subpackages\fRオプションを使用してパッケージを指定します。 .sp デフォルトでは、\fBjavadoc\fRは、現在のディレクトリおよびサブディレクトリで指定されたパッケージを探します。\fB\-sourcepath\fRオプションを使用して、パッケージを探すディレクトリのリストを指定します。 .RE .PP \fIsource\-files\fR .RS 4 \fBClass\&.java Object\&.java Button\&.java\fRのように空白で区切った、ドキュメント化するJavaソース・ファイルの名前。デフォルトでは、\fBjavadoc\fRは、現在のディレクトリで指定されたクラスを探します。ただし、\fB/home/src/java/awt/Graphics*\&.java\fRのように、クラス・ファイルのフルパスを指定し、ワイルドカード文字を使用できます。現在のディレクトリからの相対パスも指定できます。 .RE .PP \fIoptions\fR .RS 4 空白で区切られたコマンド行オプション。オプションを参照してください。 .RE .PP \fI@argfiles\fR .RS 4 \fBjavadoc\fRコマンド・オプション、パッケージ名およびソース・ファイル名のリストを任意の順序で含むファイルの名前。 .RE .SH "説明" .PP \fBjavadoc\fRコマンドは、一連のJavaソース・ファイルにある宣言およびドキュメンテーション・コメントを解析し、デフォルトでは、publicクラス、protectedクラス、ネストされたクラス(匿名の内部クラスは除く)、インタフェース、コンストラクタ、メソッド、およびフィールドについて記述した一連のHTMLページを生成します。\fBjavadoc\fRコマンドは、APIドキュメントの生成や、一連のソース・ファイルの実装ドキュメントの生成に使用できます。 .PP \fBjavadoc\fRコマンドは、パッケージ全体、個々のソース・ファイル、またはその両方に対して実行できます。パッケージ全体のドキュメント化を行うには、\fB\-subpackages\fRオプションを使用してディレクトリおよびそのサブディレクトリを再帰的にたどるか、パッケージ名の明示的なリストを渡します。個々のソース・ファイルをドキュメント化するには、Javaソース・ファイル名のリストを渡します。簡単な例を参照してください。 .SS "ソース・ファイルの処理" .PP \fBjavadoc\fRコマンドは、ソースで終わるファイル、およびソース・ファイルで説明しているその他のファイルを処理します。個々のソース・ファイル名を渡して\fBjavadoc\fRを実行する場合、どのソース・ファイルを処理するかを正確に指定できます。ただし、多くの開発者はこの方法では作業しません。パッケージ名を渡すほうが簡単だからです。ソース・ファイル名を明示的に指定しなくても、\fBjavadoc\fRコマンドは3つの方法で実行できます。パッケージ名を渡し、\fB\-subpackages\fRオプションを使用するか、またはソース・ファイル名にワイルドカードを使用することができます。これらの場合、\fBjavadoc\fRコマンドがソース・ファイルの処理を行うのは、そのファイルが次のすべての要件を満たす場合のみです。 .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} ファイル名の接頭辞(\fB\&.java\fRを削除)が有効なクラス名である。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} ソース・ツリーのルートからの相対的なパス名が、区切り文字をドットに変換すると、有効なパッケージ名になる。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} パッケージ文に有効なパッケージ名が含まれている。 .RE .PP リンクの処理 .PP 処理の実行中に、\fBjavadoc\fRコマンドは、その実行でドキュメント化されるパッケージ、クラス、およびメンバーの名前に対して、相互参照リンクを追加します。リンクは、次の場所に表示されます。@タグの説明については、javadocタグを参照してください。 .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} 宣言(戻り値の型、引数の型、フィールドの型)。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} \fB@see\fRタグから生成された\fI「関連項目」\fRセクション。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} \fB{@link}\fRタグから生成されたインライン・テキスト。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} \fB@throws\fRタグから生成された例外の名前。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} インタフェースのメンバーに対する\fI「定義」\fRリンクと、クラスのメンバーに対する\fI「オーバーライド」\fRリンク。メソッド・コメントの継承を参照してください。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} パッケージ、クラス、およびメンバーをリストしているサマリー表。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} パッケージおよびクラスの継承ツリー。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} 索引。 .RE .PP コマンド行で指定しなかったクラスについての既存のテキスト(別に生成したテキスト)に対してリンクを追加するには、\fB\-link\fRおよび\fB\-linkoffline\fRオプションを利用できます。 .PP 処理の詳細 .PP \fBjavadoc\fRコマンドは実行するたびに1つの完全なドキュメントを生成します。前の実行の結果を変更または直接取り込む、増分ビルドを行いません。ただし、\fBjavadoc\fRコマンドは、他の実行の結果にリンクできます。 .PP \fBjavadoc\fRコマンドの実装にはJavaコンパイラが必要で、Javaコンパイラに依存しています。\fBjavadoc\fRコマンドは\fBjavac\fRコマンドの一部を呼び出し、宣言をコンパイルして、メンバーの実装を無視します。\fBjavadoc\fRコマンドは、クラス階層を含むクラスの豊富な内部表現とクラスの「使用」関係を構築し、HTMLを生成します。さらに、J\fBjavadoc\fRコマンドは、ソース・コードのドキュメンテーション・コメントから、ユーザーの提供したドキュメントも取得します。ドキュメンテーション・コメントを参照してください。 .PP \fBjavadoc\fRコマンドは、メソッド本体を持たない純粋なスタブ・ファイルであるソース・ファイルに対して実行できます。したがって、APIの実装前の設計の早い段階で、ドキュメンテーション・コメントを記述して\fBjavadoc\fRコメントを実行できます。 .PP コンパイラに依存することによって、HTML出力は、実際の実装に正確に対応します。実際の実装は、明示的なソース・コードにではなく、暗黙のソース・コードに依存する場合があります。たとえば、\fBjavadoc\fRコマンドは、コンパイル済クラス・ファイルには存在するがソース・コードには存在しないデフォルト・コンストラクタをドキュメント化します。 .PP 多くの場合、\fBjavadoc\fRコマンドでは、ソース・ファイルのコードが不完全またはエラーを含んでいる場合でもドキュメントを生成できます。すべてのデバッグやトラブルシューティングを完了する前にドキュメントを生成できます。\fBjavadoc\fRコマンドはドキュメンテーション・コメントの基本的なチェックを行います。 .PP \fBjavadoc\fRコマンドは、ドキュメントの内部構造を構築する際、参照クラスをすべてロードします。このため、 \fBjavadoc\fRコマンドは、ブートストラップ・クラス、拡張機能、またはユーザー・クラスにかかわらず、すべての参照クラスを検索できる必要があります。クラスの検出方法 (http://docs\&.oracle\&.com/javase/8/docs/technotes/tools/findingclasses\&.html)を参照してください .PP 通常、作成するクラスは、拡張クラスとして、または\fBjavadoc\fRコマンドのクラス・パスでロードされる必要があります。 .SS "Javadocのドックレット" .PP \fBjavadoc\fRコマンドの出力の内容と形式は、ドックレットを使用してカスタマイズできます。\fBjavadoc\fRコマンドには、標準ドックレットと呼ばれるデフォルトの組込みドックレットがあります。標準ドックレットは、HTML形式のAPIドキュメントを生成します。標準ドックレットを修正またはサブクラスを作成することや、HTML、XML、MIF、RTFなどの好みの出力形式を生成する独自のドックレットを記述することも可能です。 .PP \fB\-doclet\fRオプションでカスタム・ドックレットが指定されていない場合、\fBjavadoc\fRコマンドは、デフォルトの標準ドックレットを使用します。\fBjavadoc\fRコマンドには、使用されているドックレットに関係なく使用できるいくつかのオプションがあります。標準ドックレットでは、これらの他に、いくつかのコマンド行オプションが追加されます。オプションを参照してください。 .SH "ソース・ファイル" .PP \fBjavadoc\fRコマンドは、次のタイプのソース・ファイルから出力を生成します。そのファイルは、クラスのJava言語ソース・ファイル(\fB\&.java\fR)、パッケージ・コメント・ファイル、概要コメント・ファイル、およびその他の未処理のファイルです。ここでは、ドキュメント化しないがソース・ツリーに存在する場合があるテスト・ファイルやテンプレート・ファイルについても説明します。 .SS "クラスのソース・ファイル" .PP それぞれのクラスまたはインタフェース、およびそのメンバーは、独自のドキュメンテーション・コメントを持つことができ、それをソース・ファイル内に保持します。ドキュメンテーション・コメントを参照してください。 .SS "パッケージ・コメント・ファイル" .PP それぞれのパッケージは、独自のドキュメンテーション・コメントを持つことができ、それを専用のソース・ファイルに保持します。その内容は、\fBjavadoc\fRコマンドによって生成されるパッケージのサマリー・ページに組み込まれます。このコメントには、通常、そのパッケージ全体に当てはまるドキュメントを記述します。 .PP パッケージ・コメント・ファイルを作成するには、次のいずれかのファイルにコメントを格納できます。 .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} \fBpackage\-info\&.java\fRファイルには、パッケージ宣言、パッケージ注釈、パッケージ・コメント、およびJavadocタグを格納できます。このファイルが優先されます。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} \fBpackage\&.html\fRファイルには、パッケージ・コメントとJavadocタグのみを格納できます。パッケージ注釈は格納できません。 .RE .PP 各パッケージは、\fBpackage\&.html\fRファイルまたは\fBpackage\-info\&.java\fRファイルのいずれかを1つ持つことができますが、その両方を持つことはできません。このどちらかのファイルをソース・ファイルとともに、ソース・ツリー内のそのパッケージ・ディレクトリ内に配置してください。 .PP package\-info\&.javaファイル .PP \fBpackage\-info\&.java\fRファイルには、次の構造のパッケージ・コメントを含めることができます。コメントは、パッケージ宣言の前に配置されます。 .PP \fB注意:\fR コメント区切り文字である\fB/**\fRおよび\fB*/\fRが存在する必要がありますが、中間の行の先頭のアスタリスクは省略可能です。 .sp .if n \{\ .RS 4 .\} .nf \fB/**\fR \fB * Provides the classes necessary to create an \fR \fB * applet and the classes an applet uses \fR \fB * to communicate with its applet context\&.\fR \fB *
\fR \fB * The applet framework involves two entities:\fR \fB * the applet and the applet context\&.\fR \fB * An applet is an embeddable window (see the\fR \fB * {@link java\&.awt\&.Panel} class) with a few extra\fR \fB * methods that the applet context can use to \fR \fB * initialize, start, and stop the applet\&.\fR \fB *\fR \fB * @since 1\&.0\fR \fB * @see java\&.awt\fR \fB */\fR \fBpackage java\&.lang\&.applet;\fR .fi .if n \{\ .RE .\} .PP package\&.htmlファイル .PP \fBpackage\&.html\fRファイルには、次の構造のパッケージ・コメントを含めることができます。コメントは、\fB
\fR要素に配置されます。 .PP ファイル: \fBjava/applet/package\&.html\fR .sp .if n \{\ .RS 4 .\} .nf \fB\fR \fB\fR \fBProvides the classes necessary to create an applet and the \fR \fBclasses an applet uses to communicate with its applet context\&.\fR \fB\fR \fBThe applet framework involves two entities: the applet\fR \fBand the applet context\&. An applet is an embeddable\fR \fBwindow (see the {@link java\&.awt\&.Panel} class) with a\fR \fBfew extra methods that the applet context can use to\fR \fBinitialize, start, and stop the applet\&. \fR \fB@since 1\&.0 \fR \fB@see java\&.awt\fR \fB\fR \fB\fR .fi .if n \{\ .RE .\} .PP \fBpackage\&.html\fRファイルは通常のHTMLファイルであり、パッケージ宣言を含んでいません。パッケージ・コメント・ファイルの内容はHTMLで記述しますが、例外が1つあります。このドキュメンテーション・コメントには、コメント区切り文字である\fB/**\fRと\fB*/\fR、または行頭のアスタリスクを含めない、という点です。コメントを書く場合は、最初の文をパッケージのサマリーとし、\fB
\fRタグと最初の文の間にタイトルやその他のテキストを含めないようにします。パッケージ・タグを含めることができます。すべてのブロック・タグは、主説明の後に配置する必要があります。\fB@see\fRタグをパッケージ・コメント・ファイルに追加する場合には、完全修飾名を使用する必要があります。 .PP コメント・ファイルの処理 .PP \fBjavadoc\fRコメントを実行すると、パッケージ・コメント・ファイルが検索されます。パッケージ・コメント・ファイルが見つかった場合は、\fBjavadoc\fRコマンドは次の手順を実行します。 .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} 処理できるようにコメントをコピーします。package\&.htmlの場合、\fBjavadoc\fRコマンドは、\fB\fRと\fB\fR HTMLタグ間ですべてのコンテンツをコピーします。\fB\fRタグ内のドキュメンテーション・コメントに直接貼り付けられるように、先頭の空白文字は削除されなくなります。ブラウザは、空白文字をタブよりも一律に解釈します。インデントの起点は(区切り文字\fB/**\fRまたは\fB\fRタグではなく)左マージンになります。 .PP 最初の文 .PP 各ドキュメンテーション・コメントの最初の文は、宣言されているエンティティに関する簡潔かつ完全なサマリー文である必要があります。この文は、空白、タブ、または行終了文字が続く最初のピリオド、または最初のブロック・タグがある位置で終わります。最初の文は、\fBjavadoc\fRコマンドによってHTMLページの先頭にあるメンバーのサマリーの部分にコピーされます。 .PP 複数フィールドの宣言 .PP Javaプラットフォームでは、1つの文で複数のフィールドを宣言できます。ただし、この文には、1つのドキュメンテーション・コメントしか記述できません。そのコメントが、すべてのフィールドに対してコピーされます。フィールドごとにドキュメンテーション・コメントを記述する必要がある場合は、各フィールドを別々の文で宣言する必要があります。たとえば、次のドキュメンテーション・コメントは、1つの宣言として記述すると不適切です。この場合は、宣言を2つに分けることをお薦めします。 .sp .if n \{\ .RS 4 .\} .nf \fB/** \fR \fB * The horizontal and vertical distances of point (x,y)\fR \fB */\fR \fBpublic int x, y; // Avoid this \fR \fB \fR .fi .if n \{\ .RE .\} .PP \fBjavadoc\fRコマンドは、上のコードから次のようなドキュメントを生成します。 .sp .if n \{\ .RS 4 .\} .nf \fBpublic int x\fR .fi .if n \{\ .RE .\} .PP The horizontal and vertical distances of point (x, y)\&. .sp .if n \{\ .RS 4 .\} .nf \fBpublic int y\fR .fi .if n \{\ .RE .\} .PP The horizontal and vertical distances of point (x, y)\&. .PP ヘッダー・タグの使用 .PP メンバーに対してドキュメンテーション・コメントを記述するときには、\fB\fRおよび\fB
\fRなどのHTML見出しタグを使用しないことをお薦めします。\fBjavadoc\fRコマンドは、完全な構造化ドキュメントを作成するので、このような構造化タグが使用されていると、生成ドキュメントの形式が悪影響を受けることがあります。ただし、クラスやパッケージのコメントでは、これらの見出しを使用して独自の構造を指定してかまいません。 .SS "メソッド・コメントの継承" .PP \fBjavadoc\fRコマンドでは、クラスおよびインタフェースでメソッド・コメントを継承して、欠落したテキストを入力したり、明示的にメソッド・コメントを継承することができます。コンストラクタ、フィールド、およびネストされたクラスは、ドキュメンテーション・コメントを継承しません。 .PP \fB注意:\fR ドキュメンテーション・コメントをコピーに利用するには、継承したメソッドのソース・ファイルが\fB\-sourcepath\fRオプションで指定したパスのみに置かれている必要があります。コマンド行で、クラスもパッケージも渡す必要はありません。この点はリリース1\&.3\&.\fIn\fR以前とは対照的です。これまでは、クラスがドキュメント化されるクラスであることが必要でした。 .PP 欠落テキストの入力 .PP 主説明、または\fB@return\fR、\fB@param\fR、\fB@throws\fRタグがメソッド・コメントから欠落している場合、\fBjavadoc\fRコマンドは、対応する主説明またはタグ・コメントを、それがオーバーライドまたは実装しているメソッド(ある場合)からコピーします。メソッド・コメントの継承を参照してください。 .PP 特定のパラメータの\fB@param\fRタグが見つからない場合、そのパラメータのコメントが、上位の継承階層のメソッドからコピーされます。特定の例外の\fB@throws\fRタグが見つからない場合、その例外が宣言されている場合にかぎり、\fB@throws\fRタグがコピーされます。 .PP この動作はリリース1\&.3以前の動作とは対照的です。これまでのバージョンでは、主説明またはタグが存在すれば、コメントは一切継承されませんでした。 .PP javadocタグおよびオプションを参照してください。 .PP 明示的な継承 .PP \fB{@inheritDoc}\fRインライン・タグをメソッドの主説明または\fB@return\fR、\fB@param\fR、\fB@throws\fRタグ・コメントに挿入します。対応する継承された主説明またはタグ・コメントは、その場所にコピーされます。 .SS "クラスおよびインタフェースの継承" .PP コメントの継承は、クラスおよびインタフェースからの継承の、考えられるすべての場合に発生します。 .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} クラスのメソッドがスーパークラスのメソッドをオーバーライドしている場合 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} インタフェースのメソッドがスーパーインタフェースのメソッドをオーバーライドしている場合 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} クラスのメソッドがインタフェースのメソッドを実装している場合 .RE .PP 最初の2つのケースでは、\fBjavadoc\fRコマンドは、オーバーライドしているメソッドのドキュメント内に\fI「オーバーライド」\fRという小見出しを生成します。コメントが継承されているかどうかにかかわらず、オーバーライドされているメソッドへのリンクが含まれます。 .PP 3つ目のケース(特定のクラスのメソッドがインタフェースのメソッドを実装している場合)では、\fBjavadoc\fRコマンドは、オーバーライドしているメソッドのドキュメント内に\fI「定義」\fRという小見出しを生成します。コメントが継承されているかどうかにかかわらず、実装されているメソッドへのリンクが含まれます。 .SS "メソッド・コメントのアルゴリズム" .PP メソッドにドキュメンテーション・コメントがない、または\fB{@inheritDoc}\fRタグがある場合、\fBjavadoc\fRコマンドは次のアルゴリズムを使用して適用できるコメントを検索します。アルゴリズムは、最も特定される適用可能なドキュメンテーション・コメントを探し、スーパークラスよりもインタフェースを優先するように設計されています。 .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04' 1.\h'+01'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP " 1." 4.2 .\} 直接に実装されている(または、拡張されている)インタフェースを、メソッドの宣言で\fBimplements\fR(または\fBextends\fR)という語の後に出現する順序で、1つずつ調べます。このメソッドについて最初に見つかったドキュメンテーション・コメントを採用します。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04' 2.\h'+01'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP " 2." 4.2 .\} 手順1でドキュメンテーション・コメントが見つからなかった場合は、直接実装されている(または、拡張されている)インタフェースのそれぞれに対して、このアルゴリズム全体を再帰的に適用します(その際の順序は、手順1でインタフェースを調べたときの順序と同じ)。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04' 3.\h'+01'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP " 3." 4.2 .\} 手順2でドキュメンテーション・コメントが見つからなかった場合で、このクラスが\fBObject\fR以外のクラスであるが、インタフェースではない場合は、次のように処理します。 .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04' 1.\h'+01'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP " 1." 4.2 .\} スーパークラスにこのメソッドについてのドキュメンテーション・コメントが記述されている場合は、そのコメントを採用します。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04' 2.\h'+01'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP " 2." 4.2 .\} 手順3aでドキュメンテーション・コメントが見つからなかった場合は、スーパークラスに対して、このアルゴリズム全体を再帰的に適用します。 .RE .RE .SH "JAVADOCタグ" .PP \fBjavadoc\fRコマンドは、Javaのドキュメンテーション・コメント内に埋め込まれた特別なタグを解析します。\fBjavadoc\fRタグを使用すると、完全な整形式のAPIをソース・コードから自動的に生成できます。タグはアットマーク記号(\fB@\fR)で始まり、大文字と小文字が区別されます。これらのタグは、表示されているとおりに大文字と小文字を使用して入力する必要があります。タグは、行の先頭(先頭の空白文字と省略可能なアスタリスクの後)に置く必要があります。そうしないと、テキストとして扱われます。慣例として、同じ名前のタグは1箇所にまとめます。たとえば、\fB@see\fRタグが複数ある場合は、すべて同じ場所にまとめて配置します。詳細は、タグを使用できる場所を参照してください。 .PP タグには、次のタイプがあります。 .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} ブロック・タグ: ブロック・タグは主説明に続くタグ・セクション内にのみ配置します。ブロック・タグは、\fI@tag\fRの形式をとります。 .RE .sp .RS 4 .ie n \{\ \h'-04'\(bu\h'+03'\c .\} .el \{\ .sp -1 .IP \(bu 2.3 .\} インライン・タグ: インライン・タグは主説明内またはブロック・タグのコメント内の任意の場所に配置します。インライン・タグは\fI{@tag}\fRのように中カッコで囲みます。 .RE .PP カスタム・タグについては、\-tag tagname:Xaoptcmf:"taghead"を参照してください。タグを使用できる場所も参照してください。 .SS "タグの説明" .PP @author \fIname\-text\fR .RS 4 JDK 1\&.0で導入 .sp \fB\-author\fRオプションが使用されている場合、指定した名前のテキストの作成者エントリを生成されるドキュメントに追加します。1つのドキュメンテーション・コメントに複数の\fB@author\fRタグを含めることができます。1つの\fB@author\fRタグに1つの名前を指定することも、複数の名前を指定することもできます。前者の場合は、\fBjavadoc\fRコマンドによって名前と名前の間にカンマ(,)と空白文字が挿入されます。後者の場合は、テキスト全体が解析されることなく、生成ドキュメントにコピーされます。したがって、カンマではなく、各言語に対応した名前区切り文字を使用する必要があるときに、1行に複数の名前を指定できます。JavadocツールでのDocコメントの記述方法の@authorに関する項 (http://www\&.oracle\&.com/technetwork/java/javase/documentation/index\-137868\&.html#@author)を参照してください。 .RE .PP {@code \fItext\fR} .RS 4 JDK 1\&.5で導入 .sp \fB
{@literal}
\fRと同じです。 .sp テキストをHTMLマークアップまたはネストされたJavadocタグとして解釈せずに、textをコード・フォントで表示します。これにより、ドキュメンテーション・コメントでは、パラメータの型(\fB